電子ジャーナルへの二つの道
~FirstSearch ECO と SilverLinker (株)紀伊國屋書店
1.
電子ジャーナルの現在の意義 ~長期的視野に立つ導入が第一義
- 出版社経営のディレンマ 新規投資と経営規模の相反
- 永遠に続く冊子体の値上り 購読者へのコスト還元は不可能?
2.電子ジャーナルへのアプローチ方法(1)
OCLC/FirstSearch ECO
参加出版社(現在20社)の1000誌以上の全文を、OCLCのサーバ上で、WWW経由提供
一度の検索で多数の出版社の有料・無料の電子ジャーナルを横断できる
契約対象年度のデータ利用を永続的に保証
FirstSearchの情報検索サービスとリンク
メリット:データベースから・電子ジャーナルのみ、双方からの検索が可能
3.電子ジャーナルへのアプローチ方法(2)
SilverPlatter/SilverLinker
ERLサーバシステムから電子ジャーナルへのリンクを可能にするシステム
280以上のデータベースから、各出版社の電子ジャーナルにWWWを介して記事単位にリンク
1000誌とのリンクを予定
付加機能HCUにより、自館の所蔵情報表示が可能
メリット:ローカル情報を付加し、電子図書館構築の一翼へ
4.本格利用への課題
多種類のデータベースの検索画面を共通化できる強み
2次資料DBとの連携...利用者サービスの高度化
ドキュメントデリバリサービスとの連携...コスト最適化への利用者教育
フルテキストの表示(ascii形式)と電子ジャーナル(フルイメージ)へのリンク(PDF形式)の使い分け
長期的視野....新規投資とコスト最適化 学術論文流通の維持に対する共通認識が今後必要になる。
文責:
(株)紀伊国屋書店 中部営業部
小柳
明彦
koyanagi@kinokuniya.co.jp