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レファレンス事例 |
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津島市立図書館 |
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番号 |
質問 |
回答 |
回答プロセス |
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松尾芭蕉の俳句「能なしの寝たし我をぎやうぎやうし」について、原文ではどのような表記になっているのか知りたい。 |
『校本 芭蕉全集』第6巻「紀行・日記篇 俳文篇」の該当箇所、および版本問題など解題付き解説文を提示した。 |
当俳句は『嵯峨日記』に典拠あり。この本の真跡を伝えるものに「野村本」があり、『校本 芭蕉全集』はこの野村本を底本として校訂を加えている。 |
2 |
歴代天皇の陵墓と、その比定をめぐる論議について知りたい。 |
天皇陵に関する最も古い史料として、『延喜式』巻21・諸陵寮を紹介。また、『古墳の謎』(心のふるさとをもとめて日本発見22)の特集「大王の陵墓」に、天皇陵の比定に関する歴史的経緯や論議など、総合的な記述がある。 |
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3 |
蓬左文庫所蔵『諸士系図』久世氏条の内容について知りたい。(質問者は、蓬左文庫で複写した系譜の一部を持ち込み) |
江戸後期に諸家譜を収集した『新訂寛政重修諸家譜』の第8冊・久世氏条を提示。蓬左文庫の内容を増補している。 |
蓬左文庫の『諸士系図』は江戸時代のもの。江戸時代の諸家譜は、幕命によって各藩から蒐集・編纂した『寛政重修諸家譜』が基本となる。 |
4 |
自宅にある額書の文字と、その意味を知りたい(写真の持ち込み) |
題字は「明徳惟馨(めいとくこれかんばし)」、意味は「徳に励むことは何にもまして立派なことである」というもの。高橋泥舟(1835〜1903)の書、出典は『書経』『春秋左氏伝』など。 |
全く判読できないほど独特の筆であり、『くずし字事典』でも用例は見られなかった。県図書館や公文書館に問い合わせるが、同様に判読できず。書家に問い合わせたところ判明。 意味は『大漢和辞典』、出典は「漢籍電子文献(台湾中央研究院)」で検索。 |
5 |
『誹風柳多留全集』第4巻(178頁)に記載されている 「赤人ハしぶしぶ柿の下に立チ」 という句は、山部赤人と柿本人麻呂のことを詠った句だと思うが、二人の関係を調べるにはどうしたらよいか。 |
『日本古典文学大系』第6巻・山部赤人の項目に柿本人麻呂との関係が説明されており、この箇所を提示した。その他、筑摩・岩波からそれぞれ出版されている『柿本人麻呂』や、『柿本人麻呂論』、『山部赤人の研究(増訂版)』があり、紹介する。 |
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6 |
「ハナミズキ」は、なぜハナミズキという名前になったのか。また、ミズキ(属)の中で、日本原産の種はあるか。 |
ハナミズキは、英語で「Flowering dogwood」といい、日本語の直訳が「ハナ ミズキ」。このため、単なる英語からの直訳だと思われる。なお、和名「アメリカヤマボウシ」も同じ花を指す名称である。 また、日本原産のミズキ属は次の4点。「ミズキ」「ヤマボウシ」「クマノミズキ」「サンシュユ」。 |
『A−Z園芸植物百科事典』でミズキ属を指す「dogwood」を引くと、ハナミズキの項目へ到達できる。英名「Flowering dogwood」。和名への由来は書かれていないが、直訳だと思われる。 |
7 |
中日新聞2008年4月20日に載っていた天王川公園の写真について。 どの場所から撮った写真なのか、また、図書館には天王川公園についてどのような資料があるか。 |
新聞に掲載されていた写真は、津島市役所市長公室広報課に保管。問い合わせた結果、現在の天王川と同じ場所であるとのこと。 また図書としては『TSUSHIMA TENNOUGAWA PARK : 天王川公園のご案内』、『天王川について』、『目で見る津島・海部の100年』、『津島 : ふるさと発見』、『西尾張今昔写真集』を紹介。 |
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8 |
津島は「信長の台所」と謳われたほど尾張の物資集散地といわれている。津島と織田氏の関わりや、近世以降の津島について調べたい。 |
津島の歴史について書かれてある本を紹介。『津島の歴史』、『津島歴史紀行』、『津島市史』(第5冊)、『津島ゆかりの素晴らしき人々 津島人物伝』、『つしま』(1〜3)、『知る。見る。歩く。つしま街道浪漫』、『目で見る津島・海部の100年』 |
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自閉症の方のための支援サークルについて。どこにあるのか、また、連絡先を知りたい。 |
市の広報を始め、印刷物には掲載されておらず、ホームページのみ掲載。愛知県下の支援団体は、住所・電話番号など公表されておらず、連絡手段はメールのみ。 また支援の対象は6〜10才までという制限もある。 |
印刷物には記載されていないため、インターネットのキーワード検索に頼らざるを得ない。 |
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水害に備えるため、津島を含めた、濃尾平野の等高線を示す地図が見たい。 |
地盤沈下に関する図書(昭和時代)を紹介。質問者が求めていた詳細な等高線地図は所蔵していない。 なお、国土地理院の「地盤高図」は、濃尾平野に等高線(1m単位)を加えており、インターネットから閲覧可能である。 |
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