レファレンス事例ジレイ 目次モクジモド
岐阜県ギフケン図書館トショカン
番号 質問シツモン 回答カイトウ 回答カイトウプロセス
1
<児童ジドウバン>オーストラリアとアメリカの国旗コッキはなぜているのか。国旗コッキ由来ユライ
オーストラリアもアメリカも、もとはイギリスが支配シハイしていたため、両国リョウコク国旗コッキている。
世界セカイ国旗コッキ』(辻原ツジハラ康夫ヤスオ監修カンシュウ 成美セイビドウ出版シュッパン)『世界セカイ国旗コッキコクショウ大図鑑ダイズカン』(ヤスノゾ編著ヘンチョ 平凡社ヘイボンシャ)より、アメリカは18世紀セイキまでイギリスの支配シハイであったため、アメリカ国旗コッキヒダリウエホシのある部分ブブンに「ユニオンフラッグ」(イギリス国旗コッキ)がエガかれていた。オーストラリア国旗コッキはもとはイギリスの商船旗であった。イギリス連邦の加盟国カメイコクであることをアラワしている。
2 児童ジドウバントリウシアシのももの骨格コッカクについて、ホネカズりたい。
もものホネカズは2ホン(腓ホネ・脛アシホネ)。動物園ドウブツエン博物館ハクブツカン確認カクニンウナガす。
動物ドウブツ解剖カイボウ』(日本ニホン動物ドウブツ学会ガッカイヘン 丸善マルゼン)『獣医ジュウイ解剖カイボウガク』(Dyce/ほかチョ 近代キンダイ出版シュッパン
3 「口裂け女」が噂になった当時、岐阜新聞に口裂け女の想像図が載った記事が掲載されたはずだが、その記事が見たい。
岐阜ギフ新聞シンブン6月15日夕刊に該当の記事あり 1 郷土関係新聞記事索引を「口裂け女」で検索。なお想像図については、岐阜新聞2007年3月10日朝刊記事「生まれはGIFU 1 「口裂け女」なぜ岐阜発」のイメージ写真(コラージュ)、道下淳『ふるさと岐阜の20世紀』(岐阜新聞社,2000 郷土:207/ミ)の「口裂け女」の項(p.120)にもあり。
4 山内一豊の妻が馬を買った話は戦前の教科書に載っていたはずだが、どの教科書だったか知りたい。
以下で掲載されていた。
・『尋常小学校読本 巻七』第十二「山内一豊の妻」(『日本教科書大系 近代編7巻 国語4』p.113に収録)
・末松謙澄『小学修身訓 巻之下』第三十三「山内一豊の妻」(『日本教科書大系 近代編2巻 修身2』p.392に収録)
・『小学国語読本 巻九(第四期国定国語教科書) 』第九「馬ぞろへ」(『日本教科書大系 近代編8巻 国語5』p.78に収録)
1 戦前の教科書ということなので、『国定教科書内容索引』を調査。『尋常小学校読本』第7巻の12とある。 
2 上記資料が収録されている『日本教科書大系 近代編 7巻 国語4』を提供。 
3 その後、インターネット検索したところ、東京都立多摩図書館の展示コーナー「一豊と千代 −「功名が辻」の素材−」のページが該当。展示資料リストの「戦前の修身書、国定教科書」の項目には、当館で提供した上記の他に、『小学修身訓 巻之下 末松謙澄著 第三十三 「山内一豊の妻」』『小学国語読本 巻九(第四期国定国語教科書) 第九「馬ぞろへ」』が挙げられていた。それぞれ『日本教科書大系 近代編』の2巻、8巻に収録されている。
5 「紅葉狩り」は食べるわけではないのに「狩り」の語が使われているが、使うようになったいきさつなどがあるのか。 1 朝日新聞夕刊2002年10月31日13面「ことばの交差点」、中日新聞1997年11月30日8面(広域地域版)「Q&A お答えします」に同様の質問と回答があり、紅葉を見て山野を歩き回ることを狩猟に例えたという説、昔(中日新聞では平安時代)は実際に紅葉の枝・葉を集めて楽しんだからという説が紹介されている。
 
 
6 岐阜県でいちばん長いすべり台はどこにあるか。可児か美濃加茂あたりと聞いている。  岐阜県観光データベース「ぎふ観光百科」で「すべり台」をキーワードに検索。
県内最長と明示されてはいないが、可児やすらぎの森(可児市)に全長140mの、グリーンプラザみやま(山県市)に全長167mのローラーすべり台がある。
1 『子どもとでかける岐阜あそび場ガイド』(メイツ出版,2005 郷土:290/コ)を紹介。 
2 上記と併せてインターネット検索したが、県内最長と確認できるものは見つけられず。 
3 後、岐阜県観光データベース「ぎふ観光百科」で「すべり台」をキーワードに検索。可児やすらぎの森(可児市)に全長140mの、グリーンプラザみやま(山県市)に全長167mのローラーすべり台がある。 
7 「壺坂情話」という歌があるが、歌詞の元になっている本のタイトルや著者を知りたい。
歌舞伎・浄瑠璃の「壺坂霊験記」が元。作者は不詳。明治20年2月大阪彦六座の人形浄瑠璃で豊沢団平の妻・加古千賀が補筆し、団平が節付けしたものが現行作品となったとある。
1 『全音歌謡曲全集 8』(全音楽譜出版)に掲載されている歌詞を確認。曲名および歌詞に登場する人名「沢市」「お里」から、歌舞伎か人形浄瑠璃の関係と推定。 
2 『歌舞伎登場人物事典』(白水社,2006)を調査。上記の登場人物が「壺坂霊験記」のものであることを確認。また『歌舞伎名作事典』(演劇出版社,1996)でも同様のことを確認。 
3 この曲を歌っている歌手・中村美津子の所属事務所に電話確認し、「壺坂霊験記」が元になっているとの回答を得る。また曲名で雑誌・新聞のデータベースを検索したところ、中日新聞1996年10月23日付記事「この人 盲導犬育成に尽力する歌手 中村美津子さん」が該当。曲と霊験記の関係が記載されている。 
4 『歌舞伎名作事典』によると「壺坂霊験記」の作者は不詳。明治20年2月大阪彦六座の人形浄瑠璃で豊沢団平の妻・加古千賀が補筆し、団平が節付けしたものが現行作品となったとある。『国史大事典』の「壺阪霊験記」の項目でも同様で、作者不詳(福地桜痴または伊藤橋塘か)とされている。 
5 「壺坂霊験記」のあらすじについては、舞台となった壷阪寺のウェブサイトに「壺坂観音霊験記」があることを紹介した。
 
8 就職する人の身元保証人になるのだが、保証書の様式はないか。また、実印と印鑑証明書の提出を求められているが、そこまで必要なのか。
1 『保証契約の法律相談』に様式が掲載されている(p.21)。実印や印鑑証明書の必要についても説明はあったが(p.143「保障意思の確認」)、身元保証人より連帯保証人・賃貸保証人についての記述が主。 
2 キーワード「身元保証人 印鑑証明」でインターネット検索、茨城労働局のウェブサイトが該当。「労働相談 こんなときどうする?Q&A」で同様の質問について回答がある(Q1-8 就職に際して身元保証を求められたら?)。
 実印・印鑑証明の必要については「採用予定者が架空の人物を仕立てて身元保証書を作成することを防ぐため」などと説明されている。
 
 
9 岐阜薬大音頭「妙薬の歌 田螺殿」の音源、または楽譜はないか。
音源は所蔵していない。
宮崎惇『タニシのうたと話』に楽譜あり。久保けんお『南日本民謡曲集』からの転載。 
『南日本民謡曲集』も所蔵。ただし掲載されている「田螺殿」は鹿児島で歌われていたもの。
 
1 カセットテープ・レコード・CD等の音源は、収録されているものを発見できず。 
2 『岐阜薬科大学五十年史』p.96に歌詞が掲載されている。岐阜薬科大学関係では他に関連資料が見つからず。 
3 「たにし」をキーワードに蔵書検索。宮崎惇『タニシのうたと話』に楽譜あり(久保けんお『南日本民謡曲集』からの転載)。 
4 『南日本民謡曲集』も所蔵。ただし掲載されている「田螺殿」は鹿児島で歌われていたもの。
10 岐阜県出身の詩人・村瀬和子が荘川桜の桜守について詠った詩を探している。昨年(2005年)花フェスタ2005ぎふの会場で聞いたことがある。
インターネットで検索したが、見つからなかった。
詩誌『存在』第90号に「『花フェスタ2005ぎふ ぎふ桜ものがたり』朗読詩として、「さくら」(p.4-5)「はながたみ」(p.6-8)の2篇が掲載されている。質問者が求めていた詩は前者。
1・所蔵の個人詩集では見つからず。 
2・『花フェスタ2005ぎふ公式記録』より、質問者が聞いたというのは3月14日に開催された「ぎふ桜ものがたり」のイベントでのことと推定。この資料や新聞にはイベントそのものの記事はあるが、詳しい内容は記載されていない。 
3・日本現代詩人会編『資料 現代の詩2001』の村瀬和子のプロフィールより、詩誌『存在』の同人と判明。所蔵の同誌を調べたところ、第90号に「『花フェスタ2005ぎふ ぎふ桜ものがたり』朗読詩として、「さくら」(p.4-5)「はながたみ」(p.6-8)の2篇が掲載されていた。 
4・2篇のうち、「はながたみ」は淡墨桜を詠ったもの。「さくら」は明確に荘川桜とは出てこないが、詩句よりこちらが質問者の求めている詩と判断できる。