メェだいとVR体験

皆さんこんにちは、名古屋大学の学生・メェだいです。図書館の使い方を後輩に教えるため、附属図書館の広報誌や掲示などで活動中なんだ。
今年は、オンライン開催のホームカミングデイだから、誰でも「貴重書閲覧室」に入れるんだって。メェだいは、「図書館の達人」なんて呼ばれることがあるくらい、図書館にはよく来ているんだけど、この部屋に入るのは初めてなんだ。なんだか、ドキドキするよ。
ガイドは職員さんがやってくれるから、メェだいといっしょに、ゆっくり楽しんで、見て廻ろうね。

<展示の見かた> ※ PCの場合,フルスクリーン表示の方がイイかも。
(1) 薄い白線の〇印をクリック(タップ)すると、そこに立った状態になる。
(2) 室内で壁・床・天井をドラッグ(スワイプ)すると、見回すことができる。
(3) 緑線の〇印にカーソルを合わせる(タップする)と、展示資料の解説が見られる。
(4) 解説画面をクリック(タップ)すると、その画面が大きくなる。
(5) 「○○で見る」をクリック(タップ)すると、デジタルアーカイブや展示図録等へリンクする。




貴重書閲覧室に入室

名大の貴重書

「貴重書」ってどんなものだと思う? メェだいがパッと思い浮かべたのは、革表紙の大きな本や、筆でさらさら書かれた和綴じの本。それで合っているかどうか、図書館の人に聞いてみたんだ。
確かにそんな本がたくさんあるし、ある程度古い時代に作られたことを基準にしているけど、必ずしもそれだけが条件じゃないんだって。あと、紙を綴じた「冊子」以外のものも、貴重書の中にはたくさんあるって教えてくれたよ。どうやって本棚に並べておくんだろうね。
とにかく、寄贈や購入で入手した研究者等の旧蔵書や、特定分野の著作をまとめて購入したときには、文庫やコレクションという名前を付けて、ひとまとめで管理しているってわかったから、名古屋大学附属図書館の主な文庫やコレクションを紹介しておくね。

青木文庫(あおき・ぶんこ)
中国文学研究者である青木正児博士(1889-1964)の手稿手沢本で、中国前近代の詩文詞曲関係図書のほか、博士が留学当時に収集した劇場のプログラム・値段表・新聞の切り抜き資料等から成る。

伊藤圭介文庫(いとうけいすけ・ぶんこ)
日本における近代植物学の祖といわれる 伊藤圭介(1803-1901)の稿本(手書き本)。「錦窠植物図説」等188冊から成り、全国から各種資料を集めて、同定・分類を行っている様子がわかる資料群。

岡谷文庫(おかや・ぶんこ)
名古屋の素封家として知られた岡谷正男氏(1913-1958)の旧蔵書で、名古屋大学文学部創設のために寄贈されたもの。国文・漢文・仏教学等、広い分野にわたる古文献から成る。

後藤文庫(ごとう・ぶんこ)
後藤重郎(1921-2006)名古屋大学名誉教授の旧蔵書。『新古今和歌集』などを中心とした和歌関係の版本・写本など221点(500冊)および『新古今和歌集』の古筆切120点から成る。

神宮皇学館文庫(じんぐうこうがっかん・ぶんこ)
戦前の官立大学「神宮皇學館大學(1946年廃学)」旧蔵書の一部。多くは、伊勢神宮の師職(御師)であった来田新左衛門家の蔵書に由来し、歌書・連歌書・有職故実書を中心に多分野にわたる。

永井文庫(ながい・ぶんこ)
名古屋大学名誉教授である永井義雄氏の旧蔵書。急進改革主義、功利主義を中心とした近代イギリス経済学史・思想史関係の原典約650点から成り、ベンサムの自筆書簡や労働紙幣なども含む。

長谷川文庫(はせがわ・ぶんこ)
名古屋の長谷川時計舗主人・長谷川與吉氏より寄贈された、ドイツの学位論文コレクション。全分野・17世紀~20世紀にわたるが、第二帝政期(1871-1918)の論文は、本国に残っていないものも含み希少。

水田文庫(みずた・ぶんこ)
名古屋大学名誉教授である水田洋氏の旧蔵書。近代西洋思想のホッブズからスミスへの継承とその西欧への普及が文献的に実証でき、第二次世界大戦終了までの体制批判思想の系譜も読み取れるコレクション。

森本文庫(もりもと・ぶんこ)
親子2代にわたる漢学者である、森本喬松・森本滋杪両氏の旧蔵書。大部の「明律国宇解」「康煕字典」「資治通鑑」「礼記集註」「日本書紀」「聖武記」を含む、2000冊近い和漢書から成る。

18世紀フランス自由思想家コレクション(じゆう・しそうか・これくしょん)
ヨーロッパ自由思想家の系譜をフランス18世紀において辿った文献で、百科全書派その周辺の多様な思想家達の著作を多数集めたコレクション。

言語哲学コレクション(げんご・てつがく・これくしょん)
17世紀のポールロワイヤル文法にはじまり、普遍文法論、言語起源論から19世紀の歴史的実証的な比較文法論など、ソシュールにはじまる近代言語学成立前の言語哲学に関する著作の集成。

ホッブズ・コレクション
トマス・ホッブズの著作を中心に、その先駆者・同時代者や批判者、影響を受けた者の著作を集めたもの。イギリス近代思想だけでなく、フランスの啓蒙思想、論理学、各国の教育論等も含まれている。

メェだいからのお願い

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メェだいとともに巡る「貴重書VR展示」はお楽しみいただけましたか?附属図書館では貴重書原本の保存だけでなく、より広く簡便に資料を活用していただけるよう、今回ご覧いただいたような電子化と公開環境の拡充にも取り組んでいます。受け継いだ大切な資料を守り・伝えていくために、特定基金「名古屋大学附属図書館支援事業」へのご寄附をお願いします。



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